FACTORY工場長のあれこれ

FACTORY 工場長のあれこれ

2010/10/07

ホットをもっと



ずっと気になってた場所がある。


そこはいつも人に溢れ賑わっている。
決して立地条件は良くない。はっきり言って悪い。
ナゼだろう。ということで行ってみた。

普段は通り過ぎるだけ。遠くからチラリと見るばかり。
近くに来てみてビックリ。完全におんぼろではないか。
表向きはとてもキレイ。中も横も裏もボロボロだ。
まさにTVみたいな大道具。
これがドリフだったらこの建物はクルクル回るんじゃないかしら。
客席にむかってバーンて倒れてきてキャーなんてでも大丈夫みたいな。
それともタライが。
これが客をよぶ原因かと思ったがここはドリフではない。
ますますナゾは深まるばかり。

そして今日もここは人で溢れている。
中の人もバタバタと働いている。
そこで「いらっしゃいませ〜」の声。
声のほうを向いてみると満面の笑みのちっさいおばちゃん。
満面の笑みで明るい声だけどなんだか暗い。
声もなんだか小さい気がするけど満面の笑み。
しかもちょー汗だくだ。
そこに間髪入れず中のおばさんたちも手足を止めず
バタバタと働きながら「いらっしゃいませ〜」と続く。
全員汗だくだ。ボロボロの建物の中で汗だくだ。
でっかいの細いのちっさいのと働くおばさんたち全員の風貌。
声の質。満面の笑み。汗だく差。
そしてイソガシイ中でのおばさんたちの連携プレイ。
全員の哀愁がハンパねえ。
家に帰っても飲んだくれて働かないアル中の亭主。
そして学校にもいかないで毎晩出歩くグレた息子。
汗だくになって働いた金も全て持っていかれてしまう。
ムクワレナイヨー。ツラスギルヨー。
大晦日だったら家族全員でソバ1杯しかタベレナイヨー。

そんな妄想で泣きそうになったが涙をグッとこらえて注文してみた。
ちっさい汗だくのおばさんが注文を聞き伝達する。
それを聞いたでっけえ汗だくのおばさんがナベに火をかける。
そのタイミングを見て細い汗だくが他の食材を調理する。
そしてもう一人の汗だくがホカホカのごはんを器に盛る。
すばらしい汗だくの連携。
そして自分のもとへ商品が運ばれてくる。

「290円です」

驚愕の事実。
連携プレイ。汗だく。満面の笑み。それが詰まって290円。
働いた金も全てもってかれるというのに290円。
値段も哀愁がハンパねえ。哀愁もヨロシクどころじゃねえ。



そしてトボトボと家に帰りありがたーくそのごはんをいただきました。
食べた「のり弁当」はいつもより涙でしょっぱい感じがしました。





人が溢れるその理由は汗だくたちの「哀愁」でした。



3 件のコメント:

  1. あれ以上ホットを求めてはいけない。
    ホカホカじゃなくても文句を言ってはいけない。

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  2. rizさま

    あの仕事っぷりあの雰囲気であの値段。
    哀愁をヨロシク。

    匿名さん

    誰ですか?

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